ヒト由来成分と植物由来成分の違い
細胞を培養して得られる培養液を配合した化粧品は大きく2種類に分けられます。
1.ヒト由来培養液成分配合のコスメ
2.植物由来培養液成分配合のコスメ
どうちがうのか?どれがいいのかなどのご質問が多いので、このページでは比較してみたいと思います。
ヒト由来培養液成分配合のコスメの特徴
この特徴は、人間の細胞を培養した培養液を配合していることです。
「ヒト脂肪細胞順化培養液エキス」は安定して作れる化粧品原料としてよく使われている成分です。
このヒト脂肪細胞順化培養液エキスは人間由来ですからお肌との相性は抜群に良いです。
細胞のスイッチを入れる生理活性物質、成長因子、ペプチドなどが豊富に含まれていて、効率よく細胞にマッチして情報を伝達する役割をこなします。
植物由来培養液成分コスメの特徴
こちらは文字通り色々な植物の細胞を利用しています。
主に「リンゴ幹細胞エキス」や「アルガン幹細胞エキス」などの成分名が有名だと思います。
リンゴ幹細胞エキスが注目され始めたのはスイスで発見された「キセキのリンゴ」と言われているリンゴからです。このリンゴは収穫してから4カ月経っても腐らないそうです。
このリンゴの細胞培養をし大量に得る技術が開発されてから植物の培養液エキスが注目をされるようになりました。
どちらのコスメがいいのか?
結局、どちらがエイジングケア効果が高いかを皆さま気になされているのではないでしょうか。
色々な研究がされていますがヒト由来成分を配合したコスメの方が効果としては良いのではないかというのが通説になりつつあります。
理由はレセプターという物が関係してきます。
専門用語を使うと中々難しいので簡単にご説明します。
ヒトの細胞と細胞の間で情報を伝達する方法として、レセプターとリガンドという仕組みがあります。鍵と鍵穴を想像してみてください。レセプターが細胞の表面にある鍵穴、リガンドが情報伝達物質で鍵です。
この鍵と鍵穴は形がざまざまで、合致するものと合致しないものがあり、合致すると細胞にスイッチが入り、細胞を作る、コラーゲンを生成するなどの生産活動が始まることがわかっています。
この鍵がヒト由来成分には豊富に含まれています。この生産活動のスイッチを化粧品で入れることができるなんて化粧品は驚くべき進化を遂げていますね。