セラミド
セラミドとヒアルロン酸のちがい
セラミドもヒアルロン酸同様に私たちの体内で生成するできる成分です。セラミドは表皮の一番上の角質層に存在して水分を蓄えて肌を保湿します。また、細胞と細胞の間をすき間なく埋めることで外部からの刺激から肌を守ります。ヒアルロン酸は真皮に存在し、網状の構造をしたコラーゲンやエラスチンのすき間を埋めるムコ多糖類の一種で、肌以外に軟骨・目・脳・関節液などにも存在します。
セラミドの角質層での働き
セラミドは、角質層の中に存在している「細胞間脂質」を構成する成分の1つで、NMF(Natural Moisturizing Factor、天然保湿因子)が抱え込んでいる水分をサンドイッチのように間にはさみ込み、水分を逃がさない働きをします。保湿成分には、この細胞間脂質のように「水分を間にはさみ込む」タイプ、「水分を吸着する」タイプ、「水分を抱え込む」タイプがありますが、細胞間脂質のように「はさみ込むタイプ」は、最も水分保持力が強いと言われています。セラミドもヒアルロン酸同様、年齢と共に体内生成が滞り不足するようになります。これにより肌のバリア機能が低下し、肌トラブルを起こしやすくなります。
化粧品に配合されるセラミドの種類
化粧品に配合されるセラミドは、次の4つです。
・天然セラミド
馬などの動物の脳や脊髄などから抽出。動物由来のため人間の角質層の細胞間脂質と近く、保湿力が優れています。
・ヒト型セラミド
酵母を利用して生成します。人間のセラミドと似た化学構造であるため保湿力や浸透力に優れ、肌に優しいというメリットがあります。
・植物性セラミド
米ぬか油、小麦胚芽油などから抽出した植物由来のセラミドです。
・合成セラミド
石油原料から化学合成されたものです。安価で大量生産可能ですが、天然セラミドやヒト型セラミドと比べて効果性は低いと言われています。